アトピー性皮膚炎でも、きちんと治療して正しく告知すれば保険に入れる可能性があります。
まずは一般の保険から
トライ!
保険加入の可能性
<保険タイプ別の加入可能性>
保険タイプ | 加入の可能性 |
---|---|
一般の保険 | 症状・治療状況により、条件付きなどで保険に入れる場合があります。 |
引受基準緩和型の保険 | 症状・治療状況によって入れます。 |
無選択型の保険 | 基本的に入れます。 |
一般の保険の場合の告知
アトピー性皮膚炎の場合、合併症などがなければ生命保険には比較的入りやすいようです。医療保険も条件付きになることがありますが入れる可能性があります。保険会社に正しく査定してもらうためにも、以下の情報を正確に告知することが大切です。
<告知上のポイント>
- 治療内容と治療期間(薬剤名含む)
- 症状出現部位(顔面、体幹、四肢の別)
- 診療機関名
- 再発、合併症、後遺症の有無
上記、注意点に従って告知しても、もちろん病状によっては加入は難しいでしょう。そのような場合でも、引受基準緩和型の保険加入への可能性もありますし、無選択型の保険もあります。症状や病気の進行度合いに応じて、できるだけ条件のよい保険に入れるようにしましょう。
正しい保険検討手順については「3ステップ検討法」へ
ところで、アトピー性皮膚炎だと保険に入りにくくなるのはなぜ?
アトピー性皮膚炎では、気管支喘息や白内障などを合併することがあります。そのため皮膚炎が重症の場合やその部位によっては、生命保険や医療保険に特別条件がつくことがあります。特に、顔面にアトピー性皮膚炎の症状がある場合には、視力障害が懸念されるために医療保険は眼の部位不担保となります。このような場合もあるため、アトピー性皮膚になると保険の加入が難しくなります。
アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎とは、遺伝子変異などによって皮膚のバリア機能が低下し、ハウスダスト・ダニ・花粉・真菌など、様々なアレルゲン(抗原)や刺激に反応して起こる慢性・再発性の湿疹です。強い掻痒が特徴です。
- ■ アトピー性皮膚炎の症状
- 患者の約8割は乳児期から幼児期に初発し、顔面・頭部に症状が出現、徐々に体幹に広がって湿潤します。小児期になると皮膚全体が乾燥して肘窩、腋窩などの四肢屈側の皮膚が厚く硬くなる苔癬化がみられます。鳥肌だったような毛孔性角化と、角質が上手くはがれおちないために乾燥の鱗屑が魚の鱗のように並んだ状態となる魚鱗癬様変化をきたします。近年は成人期に再発・発症する例も増えています。空気が乾燥する冬から春に悪化する傾向にあり、外的・内的ストレスによっても悪化します。気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎などを合併しやすく、眼を掻くことで白内障や網膜剥離を起こすこともあります。
- ■ アトピー性皮膚炎の治療
- 皮膚を清潔に保ち保湿するなどのスキンケアが大切です。皮膚の炎症に対してはステロイド外用薬やタクロリムス軟膏を塗布します。痒みに対しては抗ヒスタミン薬を内服します。重症の場合は紫外線療法が行われます。ステロイドの塗布については誤った知識で治療がきちんとできていないと、返って症状を長期化・悪化させることがありますので、医師の処方に従って、正しく塗布することが重要です。
※2014年6月末現在の情報に基づいた内容となります。
※本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。
※病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。