大腸ポリープの切除をしていても、数年の経過観察後、再発がなければ条件付きなどで保険に入れる場合があります。
まずは一般の保険から
トライ!
保険加入の可能性
<保険タイプ別の加入可能性>
保険タイプ | 加入の可能性 |
---|---|
一般の保険 | 症状・治療状況により、特別条件で死亡保険に入れる場合があります。 |
引受基準緩和型の保険 | 症状・治療状況によって入れます。 |
無選択型の保険 | 基本的に入れます。 |
一般の保険の場合の告知
大腸ポリープの診断を受けていると、一般の医療保険への加入は、部位不担保になったり加入自体が厳しくなります。しかし死亡保険については、数年間の経過観察後に再発がなければ条件付きなどで入れる場合があります。保険会社に正しく査定してもらうためにも、以下の情報を正確に告知することが大切です。
<告知上のポイント>
- 切除したポリープの個数、大きさ、大腸の部位
- 残存ポリープの有無
- 切除したポリープの病理組織診断結果がわかる診断書
上記、注意点に従って告知しても、もちろん病状によっては加入は難しいでしょう。そのような場合でも、引受基準緩和型の保険加入への可能性もありますし、無選択型の保険もあります。症状や病気の進行度合いに応じて、できるだけ条件のよい保険に入れるようにしましょう。
正しい保険検討手順については「3ステップ検討法」へ
ところで、大腸ポリープだと保険に入りにくくなるのはなぜ?
病理組織学的に大腸ポリープの80%は「線腫」とよばれる腫瘍です。この線腫は大きいほどがん化率が高いといわれています。線腫の大きさが2cmを超えると約6割ががん化するといわれています。また一度大腸内の線腫をすべて摘除した後、3年前後で再び新たな線腫が発生する可能性もあります。
大腸ポリープは良性であることが多いですが、再び発生する可能性があり、また放置していた場合はがん化することもある病気です。そこで保険加入にあたっては、切除した時の状況やその後の経過について慎重に判断する必要があり、その分保険に入りにくいということになります。
大腸ポリープとは
一般に、粘膜に覆われた管腔臓器に発生する隆起性病変のことをポリープといいます。そして大腸にできたものが大腸ポリープです。ポリープには良性と悪性があって、大腸ポリープの多くは良性ですが、ポリープが大きくなるに従いがん化する可能性が高くなってきます。
大腸内視鏡検査を行い、6mm以上の線腫が見つかった場合は積極的に切除が行われます。一方、3mm以下の場合は小さすぎて完全に切除できないため、通常は患部の一部を切り取って生検といわれる検査を行うとともに1~2年ほど経過観察し、大きくなったら切除することになります。
※2011年6月末現在の情報に基づいた内容となります。
※本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。
※病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。