糖尿病の方の保険と告知ポイント

糖尿病と診断されていても、治療期間が短く、血糖値やHbA1c(※)のコントロールが良好なら、保険に入れる場合があります。

(※)ヘモグロビン(Hb)が血液中のブドウ糖と結合した物の一部分をHbA1cと呼びます。HbA1c値は血糖値と違い、食事の影響を受けず1~2ヵ月間の血糖の状態を推定できるため糖尿病の血液検査として有用です。

まずは一般の保険から
トライ!

保険加入の可能性

<保険タイプ別の加入可能性>

保険タイプ 加入の可能性
一般の保険 症状・治療状況により、特別条件で死亡保険に入れる場合があります。
引受基準緩和型の保険 症状・治療状況によって死亡保険に入れます。
無選択型の保険 基本的に入れます。

一般の保険の場合の告知

糖尿病と診断されると、通常、一般の医療保険への加入は厳しくなります。しかし死亡保険については保険料割り増しなどの特別条件付きで入れる場合があります。保険会社に正しく査定してもらうためにも、以下の情報を正確に告知することが大切です。

<告知上のポイント>

  • 血糖値とHbA1cのコントロールが良好であることを示す数値データ
  • 診療機関名、治療期間、治療のために飲んでいる薬剤名
  • 合併症がないことを示す定期健康診断や人間ドックの成績表

上記、注意点に従って告知しても、もちろん病状によっては加入は難しいでしょう。そのような場合でも、引受基準緩和型の保険加入への可能性もありますし、無選択型の保険や、糖尿病の方向けの保険もあります。症状や病気の進行度合いに応じて、できるだけ条件のよい保険に入れるようにしましょう。

この3段階の保険の検討手段については「3ステップ検討法」へ

ところで、糖尿病だと保険に入りにくくなるのはなぜ?

糖尿病は、初期段階ではその症状に気がつきにくいものです。そのために「血糖値が高いだけでなぜ保険に入れないの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

糖尿病になり高血糖状態が長く続くと、血管に障害を与え、末梢神経にも害を与えます。また血糖が体の細胞に取り込まれなくなるために、細胞が栄養失調になって抵抗力が弱まり、さまざまな感染症にかかりやすくなります。

<糖尿病の三大合併症>

糖尿病は、このようにさまざまな合併症を引き起こす病気であり、そのことが生命保険の加入が難しくなる一因となっています。

糖尿病とは

血糖値を下げる働きをするインスリンというホルモンの作用が不足することで、慢性的に高血糖状態になる病気です。

インスリンが作用しない理由としては

  • (1)インスリンがすい臓から分泌されない
  • (2)血中にインスリンがあっても、体の組織が反応しない

があります。(これによって糖尿病は1型と2型に分類されます)

■ 糖尿病の主な症状
口の渇き、多飲、多尿、体重減少、易疲労など
■ 糖尿病の合併症
視力低下、足のしびれ、こむら返り、歩行時下肢痛、勃起障害、無月経、足潰瘍、壊疽など

2011年6月末現在の情報に基づいた内容となります。

本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。

病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。