中高年発症の脂質異常症で、コレステロール値や中性脂肪値のコントロール状況が良ければ、保険に加入できる可能性があります。
まずは一般の保険から
トライ!
保険加入の可能性
<保険タイプ別の加入可能性>
保険タイプ | 加入の可能性 |
---|---|
一般の保険 | 症状・治療状況により、軽度条件(または条件なし)で入れる場合があります。 |
引受基準緩和型の保険 | 症状・治療状況によって入れます。 |
無選択型の保険 | 基本的に入れます。 |
一般の保険の場合の告知
脂質異常症で治療中の場合は、LDLコレステロール値のコントロール状況がポイントになります。中高年発症でコントロール状況が良く、高血圧や糖尿病などの合併症がない場合は、生命保険や医療保険に軽度条件付き、または無条件で加入できる可能性も高いです。保険会社に正しく査定してもらうためにも、以下の情報を正確に告知することが大切です。
※若年時から発症する家族性高コレステロール血症の場合、保険の加入は厳しいと思われます。
<告知上のポイント>
- 治療開始時期(発症年齢)
- 治療のために飲んでいる薬剤名
- 最近のコレステロール値(LDLコレステロール、中性脂肪)
- 定期健康診断や人間ドックの成績表
上記、注意点に従って告知しても、もちろん病状によっては加入は難しいでしょう。
そのような場合でも、引受基準緩和型の保険加入への可能性もありますし、無選択型の保険もあります。症状や病気の進行度合いに応じて、できるだけ条件のよい保険に入れるようにしましょう。
正しい保険検討手順については「3ステップ検討法」へ
ところで、脂質異常症(高脂血症)だと保険に入りにくくなるのはなぜ?
悪玉のLDLコレステロールが多過ぎると、動脈の血管壁にくっついてそこが厚く硬くなってしまい、動脈硬化を引き起こします。しかし動脈硬化には自覚症状がないため、進行すると心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こすことにつながります。
その他にも粥状動脈硬化症、腎症、すい炎などの発症とも関係が深いと言われています。このように脂質異常症(高脂血症)は、入院リスクや死亡リスクが高い病気の原因となるため、生命保険への加入が難しくなります。
脂質異常症(高脂血症)とは
血液中に溶け込んでいるコレステロール(HDL・LDL)、中性脂肪の数値が一定数値を超えた状態を脂質異常症といいます。遺伝による家族性高コレステロール血症以外では、加齢(男性44歳以上、女性55歳以上)、高血圧、糖尿病、喫煙などが危険因子として考えられます。
脂質異常の診断基準(血清脂質値:空腹時採血)
高LDLコレステロール血症 | LDLコレステロール | 140mg/dL 以上 |
低HDLコレステロール血症 | HDLコレステロール | 40mg/dL 未満 |
高トリグリセライド血症 | 中性脂肪(トリグリセライド) | 150mg/dL 以上 |
高コレステロール血症 | 総コレステロール | 220mg/dL 以上 |
※出典:日本動脈硬化学会編「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版」
※2011年6月末現在の情報に基づいた内容となります。
※本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。
※病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。