基本的に症状が回復していれば、一般の保険への加入も可能となります。きちんと治療して正しい告知を心がけましょう。
まずは一般の保険から
トライ!
保険加入の可能性
<保険タイプ別の加入可能性>
保険タイプ | 加入の可能性 |
---|---|
一般の保険 | 症状・治療状況により、条件付きなどで入れる可能性があります。 |
引受基準緩和型の保険 | 症状・治療状況によって入れます。 |
無選択型の保険 | 基本的に入れます。 |
一般の保険の場合の告知
メニエール病の場合、全治して一定期間が経過していれば一般の保険にも比較的入りやすいようです。保険によっては治療中でも条件付きで入れる可能性があるものもあります。保険会社に正しく査定してもらうためにも、以下の情報を正確に告知することが大切です。
<告知上のポイント>
- 診断名(「めまい」ではなく「メニエール病」と記入する)
- 診断日と治療期間
- 発症回数
- 治療内容(薬剤名含む)
- 聴力障害の有無と現在の聴力
- 合併症(ある場合はその詳細)
- 診療機関名
上記、注意点に従って告知しても、病状によっては加入は難しいでしょう。そのような場合でも、引受基準緩和型の保険加入への可能性もありますし、無選択型の保険もあります。症状や病気の進行度合いに応じて、できるだけ条件のよい保険に入れるようにしましょう。
正しい保険検討手順については「3ステップ検討法」へ
ところで、メニエール病だと保険に入りにくくなるのはなぜ?
メニエール病は生死にかかわる病気ではありませんが、発作が起こると平衡感覚がなくなったり、難聴になったりして日常生活にも影響がでるようになります。またメニエール病が進行するとめまいや難聴が消えなくなるため一般の保険の加入が制限されます。したがって、初期段階で正しく治療することが大切です。
メニエール病とは
メニエール病とは、めまい、耳鳴り、難聴を主症状とする内耳性の疾患です。ストレス、自律神経障害、血行障害、内耳代謝機能障害などが原因と考えられています。また内耳に水膨れを起こす「内リンパ水腫」があることが明らかになっていますが、なぜ水膨れが起きるのかはわかっていません。
- ■ メニエール病の症状
- メニエール病は、周りがぐるぐると回っているように感じる激しい回転性のめまいに、耳鳴りや難聴、耳が塞がっているような感覚などの症状が伴い、これらの発作を繰り返す疾患です。好発年齢は30代~50代で、女性に多くみられます。めまい発作は何の誘因もなく突発的に生じ、30分から数時間、長い時は数日続くこともあります。めまい発作中には、吐き気、嘔吐、冷汗、顔面蒼白、頻脈などの症状を伴うことが一般的です。
難聴の程度は病気の初期には軽度ですが、発作を反復するうちに難聴は高度になり、聴力が悪化します。 - ■ メニエール病の治療
- メニエール病を根本から治す方法は残念ながら見つかっておらず、安静と薬物療法による対症療法が主体となり、ビタミン剤、グリセロール、自律神経調整薬、血管拡張薬などを投与します。
めまい発作が頻繁に反復する症例や、薬物療法で症状が改善しない症例には、手術療法を考慮します。また、最近では、鼓室内ゲンタマイシン注入療法なども行われます。
※2015年1月末現在の情報に基づいた内容となります。
※本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。
※病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。