脳挫傷の方の保険と告知ポイント

脳挫傷の方は、合併症や後遺症がなく治療が完了していれば、完治からの経過年月により条件つきで一般の保険に加入できる可能性があります。

一般の保険を
トライ!

保険加入の可能性

<保険タイプ別の加入可能性>

保険タイプ 加入の可能性
一般の保険 症状・治療状況・経過年月により、入れる場合があります。
引受基準緩和型の保険 症状・治療状況によって加入できます。
無選択型の保険 基本的に加入できます。

一般の保険の場合の告知

脳挫傷の方は、合併症や後遺症があると一般の保険への加入は難しくなります。治療期間が短く、完治してから一定期間が経過すれば、条件つきで加入できる可能性があります。保険会社に正しく査定してもらうためにも、以下の情報を正確に告知することが大切です。

<告知上のポイント>

  • 入院期間と手術の有無
  • 合併症・後遺症の有無とその症状
  • 完治してからの経過年月
  • 医療機関名

上記、注意点に従って告知しても、もちろん病状によっては加入は難しいでしょう。そのような場合でも、無選択型の保険もあります。無選択型の保険に加入するかどうかは、症状や病気の進行度合いに応じて担当のFPとも相談して判断するのがよいでしょう。

正しい保険検討手順については「3ステップ検討法」へ

ところで、脳挫傷だと保険に入りにくくなるのはなぜ?

完治後一定期間が経過していれば、加入できる可能性があります。ただし、後遺症により四肢の感覚障害や片麻痺など運動障害の症状がある場合は、通常の日常生活が営めなくなることがあります。たとえば、運動麻痺により車椅子を必要とする生活になるとか、ひどい疼痛が残ったり、てんかん発作を起こすようになることがあります。このような理由から、症状によっては一般の保険への加入が困難になります。

脳挫傷とは

脳挫傷(cerebral contusion)とは、頭部外傷などにより脳に大きな力が作用し、脳組織が崩れたり、出血を起こしたりする病態です。
特に、出血した場合を脳挫傷性血腫と呼びます。
脳挫傷は、外力が作用した部位の反対側に起こることもあります。
これを反衝損傷(contrecoup injury)と呼びます。
また外力が作用した側に生じる損傷は直撃損傷(coup injury)です。
原因は頭部外傷です。

■ 脳挫傷の症状
脳挫傷の原因は頭部外傷ですが、その頭部外傷数は年間28万人と推定されています。頭部外傷は、総死亡数の4%を占めます。
特に交通事故によるものが多いです。
脳挫傷では、頭蓋骨骨折や頭蓋底骨折を同時に受けていることが多く、脳内出血などを併発する場合が多いです。
受傷部位にもよりますが、一般には嘔吐・意識障害・運動知覚麻痺・痙攣発作・視野欠損などの症状が起き、重症では昏睡状態になることもあります。
■ 脳挫傷の治療
脳挫傷の治療では、壊れた脳組織の除去や脳圧を下げるための外減圧術を行います。脳組織が壊れている場合には、重篤な後遺症を残すことになります。

2018年3月末現在の情報に基づいた内容となります。

本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。

病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。