自律神経失調症の方の保険と告知ポイント

自律神経失調症は、通院加療期間と通院頻度などによっては、特別条件付きで保険に入れる場合もあります。

まずは一般の保険から
トライ!

保険加入の可能性

<保険タイプ別の加入可能性>

保険タイプ 加入の可能性
一般の保険 症状・治療状況により、生命保険に入れる場合があります。また医療保険は条件付きで入れる場合があります。
引受基準緩和型の保険 症状・治療状況によって入れます。
無選択型の保険 基本的に入れます。

一般の保険の場合の告知

自律神経失調症は、原因疾患の特定が難しく、保険加入は厳しいと言わざるを得ません。しかしきちんと治療を受けていれば、特別条件付きなどで入れる場合があります。保険会社に正しく査定してもらうためにも、以下の情報を正確に告知することが大切です。

<告知上のポイント>

  • 自律神経失調症と診断された時期
  • 通院加療期間と通院頻度
  • 過去の入院の有無
  • 服用している薬剤名
  • 精神科または心療内科専門の医療機関名

上記、注意点に従って告知しても、もちろん病状によっては加入は難しいでしょう。そのような場合でも、引受基準緩和型の保険加入への可能性もありますし、無選択型の保険もあります。症状や病気の進行度合いに応じて、できるだけ条件のよい保険に入れるようにしましょう。

正しい保険検討手順については「3ステップ検討法」へ

ところで、自律神経失調症だと保険に入りにくくなるのはなぜ?

自律神経失調症の原因として入院リスクが高い精神科疾患が隠れていることが多いからです。そこで保険加入にあたっては、原因、入院の有無、具体的な症状と経過について慎重に判断する必要があり、その分保険に入りにくいということになります。

自律神経失調症とは

自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経の2つから成り立つ自律神経のバランスが崩れた場合に起こる症状を総称した疾患状態です。日本心身医学会では「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と暫定的に定義されています。

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実際の自律神経失調症では、うつ病(仮面うつ病)やパニック障害、過敏性腸症候群や身体表現性障害などが原因疾患として認められる場合が多いです。原因疾患が特定できない場合でもストレスが要因になっている可能性が高いため、適応障害と診断されることもあります。また、癌などであっても似たような症状が表れます。

さらに原因疾患を特定できない不定愁訴などの患者さんに対し納得させる目的でつけることもあります。一般の内科で自律神経失調症と診断された場合には、心療内科・精神科などでカウンセリング・投薬治療を受けるよう勧められます。

■ 自律神経失調症の主な症状
めまい、発汗、ふるえ、頻脈、血圧異常、立ちくらみ、耳鳴り、吐き気、頭痛、過呼吸、生理不順など多岐にわたります。
■ 自律神経失調症の原因
うつ病(仮面うつ病)やパニック障害、過敏性腸症候群や身体表現性障害などが原因疾患として認められる場合が多いです。原因疾患が特定できない場合でもストレスが要因になっている可能性が高いため、適応障害と診断されることもあります。また、癌などであっても似たような症状が表れます。
■ 自律神経失調症の治療
抗不安薬やホルモン剤を用いた薬物療法や、睡眠の周期を整える行動療法や自律訓練法など。
■ 自律神経失調症の患者数、傾向
約5万人。原因疾患病名へと再分類されていると考えられ、近年減少傾向にあります。

2012年7月末現在の情報に基づいた内容となります。

本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。

病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。