癲癇(てんかん)の方の保険と告知ポイント

抗てんかん薬治療によりてんかん発作が良好にコントロールされている成人であれば、条件付などで保険に入れる場合があります

まずは一般の保険から
トライ!

保険加入の可能性

<保険タイプ別の加入可能性>

保険タイプ 加入の可能性
一般の保険 症状・治療状況により、特別条件で保険に入れる場合があります。
引受基準緩和型の保険 症状・治療状況によって入れます。
無選択型の保険 基本的に入れます。

一般の保険の場合の告知

抗てんかん薬治療によりてんかん発作が良好にコントロールされている成人であれば、生命保険は軽度保険料割増で引受可能と思われます。但し、災害関連特約は引受不可かもしれません。医療保険については、引受不可から保険料割増で引受となるでしょう。てんかんの場合は、以下の情報を詳しく告知するとよいでしょう。

<告知上のポイント>

  • 治療開始時期と治療期間
  • 最近のてんかん発作の有無 あればその頻度(年何回か)
  • 最終の発作の時期
  • てんかんに対する手術の有無
  • 診療機関名、治療のために飲んでいる薬剤名

上記、注意点に従って告知しても、もちろん病状によっては加入は難しいでしょう。
そのような場合でも、引受基準緩和型の保険加入への可能性もありますし、無選択型の保険もあります。症状や病気の進行度合いに応じて、できるだけ条件のよい保険に入れるようにしましょう。

正しい保険検討手順については「3ステップ検討法」へ

ところで、てんかんだと保険に入りにくくなるのはなぜ?

成人のてんかんの多くは、全身のけいれんと意識消失をきたす発作を起こします。このため災害死亡リスクが、一般の人よりも高くなります。

このように災害リスクが高いため、生命保険と医療保険では保険料料増などの条件がつく場合が多くなります。

てんかんとは

種々の成因によってもたらされる慢性の脳疾患であって、大脳ニューロンの過剰な発射に由来する反復性の発作(てんかん発作)を特徴とし、それにさまざまな臨床症状及び検査所見が伴う病気を指します。

てんかんは、大きくは「症候性てんかん」と「特発性てんかん」に分類されます。「症候性てんかん」とは、脳に何らかの障害や傷があることによって起こり、「特発性てんかん」は、様々な検査をしても異常が見つからない原因不明のてんかんをいいます。

■ てんかんの主な症状
けいれん発作が起こる
■ てんかんの罹患率
1000人に対し5~10人。乳幼期から高齢期まで幅広く発病しますが、3歳以下の発病が最も多く、てんかんの80%は18歳以前に発病すると言われています。
■ てんかんの治療
成人の2回以上のてんかん発作を確認できた後に、てんかんの薬物治療を開始します。単剤の抗てんかん薬治療から開始し、2~3種類の単剤治療を行った上で、奏功しない場合に多剤併用治療を行います。抗てんかん薬治療で発作抑制が得られない場合には、てんかんの外科治療の可能性を考慮します。

2012年5月末現在の情報に基づいた内容となります。

本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。

病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。