逆流性食道炎の方の保険と告知ポイント

基本的に症状が回復していれば一般の保険への加入も条件付で可能となることもあります。何より胃酸過多にならない身体を作ることが大切です。

保険加入の可能性

<保険タイプ別の加入可能性>

保険タイプ 加入の可能性
医療保険 症状・治療状況により、特別条件付で入れる場合があります。
限定告知型の保険 症状・治療状況によって入れます。
無選択型の保険 基本的に入れます。

一般の保険の場合の告知

<告知上のポイント>

  • 正式病名
  • 罹患期間
  • 内視鏡検査結果(分かればGrade)
  • 投薬内容
  • 手術の有無(分かれば術式)
  • 医療機関名

上記、注意点に従って告知しても、もちろん病状によっては加入は難しいでしょう。
そのような場合でも、限定告知型の保険加入への可能性もありますし、無選択型の保険もあります。症状や病気の進行度合いに応じて、できるだけ条件のよい保険に入れるようにしましょう。

正しい保険検討手順については<3ステップ検討法>へ
詳しくはこちら

ところで、逆流性食道炎だと保険に入りにくくなるのはなぜ?

逆流性食道炎には、内視鏡検査で所見のない胸やけ程度のものから食道がんの 前がん状態まであります。重症度が分からないと悪性疾患に準じた条件が付くこと になります。

【逆流性食道炎とは】

 逆流性食道炎とは、胃酸などが食道に逆流することで、食道の粘膜を刺激し粘膜にびらん・炎症を引きおこす疾患です。一般的に、胃潰瘍に対するピロリ菌の除菌治療後の人に多いといわれています。また食道裂孔ヘルニアに逆流性食道炎が合併していることが多いようです。逆流性食道炎、非びらん性胃食道逆流症(non-erosive reflux disease; NERD)、バレット食道(Barrett's esophagus)の3疾患を総称して胃食道逆流症(Gastroesophageal Reflux Disease; GERD)とよばれるようになりました。

■主な症状
 逆流性食道炎は、日本人の食生活の欧米化、タバコ・飲酒・肥満などの生活習慣の悪化、ストレスにより、近年増加傾向にある疾患です。脂肪や肉の摂取量が増えたことが胃酸の分泌を高めています。また、高齢者に多いことが知られています。もちろん胃酸が食道に逆流しなければ、逆流性食道炎は発生しません。というのも食道と胃の境界には下部食道括約筋(LES)という筋肉があって、いつもは胃の入口(胃噴門部)は閉まっているために胃酸が食道へは逆流しません。ところがこの括約筋がゆるくなると胃酸が逆流してしまうのです。高齢者になると逆流性食道炎が多いのはこのためです。ストレスの増大も食道の働きを弱めているのかもしれません。甘いもの(テオブロミン)やアルコールも筋肉の緊張を下げることが知られています。
 逆流性食道炎の主な症状には、胸がやけるような感じ(胸やけ)、胸痛、呑酸、喉のイガイガする違和感(咽喉頭異常感)、嚥下障害、ゲップ、胃が重苦しい、おなかが張るなどがあります。

■検査・診断
 逆流性食道炎の内視鏡検査は、食道がんなどの悪性疾患でないこと、および実際の炎症の重症度を確認するために行ないます。内視鏡検査による逆流性食道炎の重症度分類には、ロサンゼルス分類がよく用いられます。なお、日本人では、粘膜障害はないけれども「むねやけ」の症状を訴える患者さんが多いため、さらに内視鏡的に変化を認めないGradeNと、色調変化を認めるGradeMを加えた改訂版ロサンゼルス分類が広く使われています。GradeA:5mm以下の炎症、GradeB:5mm以上の炎症、別のひだとは連続しない、GradeC:炎症が2つ以上のひだに連続、GradeD:全周性の炎症となっており、GradeAからDへとすすむと重症になります。
 逆流性食道炎の診断には、内視鏡検査のほかに食道内pHモニタリング、食道内圧検査、レントゲン検査などが行なわれることもあります。食道内pHモニタリングは、pHセンサー付きカテーテルを経鼻的に食道と胃の接合部まで挿入する検査です。食後または睡眠中に高度の食道内pH低下を繰り返したときに診断確定されます。食道内圧検査は、下部食道括約筋の圧を測定します。

■治療
 逆流性食道炎の治療は、胃酸の分泌を抑えることが一番ですから、プロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカーなどの薬剤(酸分泌抑制剤)が処方されます。その他に、食道粘膜を保護する薬(粘膜保護薬)、酸を中和する薬(制酸剤)、食道と胃のぜんどう運動を回復する薬(食道運動機能改善薬)も使用されます。プロトンポンプ阻害薬(PPI)には、オメプラール、タケプロン、パリエットなどがあります。H2ブロッカーでは、ファモチジン(ガスター)、シメチジンなどが有名です。
 生活習慣の改善や薬で効果がなかった場合、再発を繰り返す場合には、手術を行うことがあります。最近では、腹腔鏡を使った手術(腹腔鏡下噴門形成術)が増えています。
 逆流性食道炎の合併症としては、不眠症とバレット食道があります。不眠症となるのは、寝ると胃酸が逆流しやすくなり、胸やけや呑酸といった症状が起こりやすくなるからです。
 バレット食道は前癌状態といわれています。バレット食道のヒトはそうでないヒトと比べて20〜40倍食道がんの発生リスクが高いようです。このバレット食道は胃酸に焼かれた食道粘膜上皮が変化(腸上皮化生)することにより起こります。

■原因
・過度のストレス
・肥満
・食生活、暴飲暴食・脂物
・運動不足
などが主な原因と考えられています。

  • ※ 2013年6月末現在の情報に基づいた内容となります。
  • ※ 本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。
  • ※ 病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。

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