関節リウマチの方の保険と告知ポイント

関節リウマチになると、医療保険への加入は難しくなります。生命保険には条件付きなどで入れる可能性があります。

まずは一般の保険から
トライ!

保険加入の可能性

<保険タイプ別の加入可能性>

保険タイプ 加入の可能性
一般の保険 症状・治療状況により、条件付きなどで死亡保険に入れる場合があります。また、症状が軽ければがん保険には入れる可能性があります。
引受基準緩和型の保険 症状・治療状況によって入れます。
無選択型の保険 基本的に入れます。

一般の保険の場合の告知

関節リウマチになると、一般の医療保険への加入は難しいでしょう。引受基準緩和型でも症状・治療状況によります。ただし、がん保険は比較的入りやすいようです。死亡保険には保険料割増などの条件付きで入れる場合があります。保険会社に正しく査定してもらうためにも、以下の情報を正確に告知することが大切です。

<告知上のポイント>

  • 正式病名
  • 診断時期とその後の経過
  • 治療内容(手術の有無)
  • 関節の変形・機能障害の有無
  • 再発性の有無
  • 医療機関名

上記、注意点に従って告知しても、もちろん病状によっては加入は難しいでしょう。そのような場合でも、引受基準緩和型の保険加入への可能性もありますし、無選択型の保険もあります。症状や病気の進行度合いに応じて、できるだけ条件のよい保険に入れるようにしましょう。

正しい保険検討手順については「3ステップ検討法」へ

ところで、関節リウマチだと保険に入りにくくなるのはなぜ?

関節リウマチは、左右対称性に手足の関節を侵す自己免疫の1つで、関節痛や関節の変形が生じます。徐々に日常生活動作が制限されるようになっていきます。そのため医療保険については加入することが困難です。発病して間もない時期で、骨X線検査の破壊像所見がなく、日常生活動作に制限がないならば、生命保険は軽度~中等度の保険料割増で加入できることがあります。

関節リウマチとは

関節リウマチとは、身体のあちこちの関節に炎症が起こり、関節が腫れて痛む多発性の関節炎です。主な病変は関節を包む滑膜にあらわれます。その他、胸膜炎、皮膚の下に充実性の関節隆起を起こした皮下結節、血管炎など全身の結合組織に病変をきたすことがあります。関節リウマチは、膠原病の中で圧倒的に多い疾患です。また30~50歳代の女性に好発し、男女比は1:3~4と女性に多いです。

■ 関節リウマチの症状
最初は少数の関節痛から始まり、徐々に左右の同部位の関節痛が起こります。指・膝・肘関節の対称性腫脹・疼痛が特徴で、朝起きたときに手足がこわばり、使っているうちに動かしやすくなってきます。また症状は天候によっても変化がみられ、気持ちよく晴れた暖かい日は軽く、天気が下り坂の時や寒い日などは強く症状が現れます。
また全身症状として、易疲労感、微熱、体重減少、食思不振があります。悪性新生物、間質性肺炎、脳血管障害、心筋梗塞、感染症などの重篤な合併症を起こすこともあります。
■ 関節リウマチの治療
関節リウマチは原因が不明であるため根治目的の治療はなく、痛みの緩和や関節の変形の予防、破壊された関節の働きを戻すことなどを目的とした治療になります。基礎疾患の治療、薬物療法、手術、リハビリテーションが、関節リウマチの治療方法です。

2014年4月末現在の情報に基づいた内容となります。

本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。

病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。