統合失調症の方の保険と告知ポイント

無選択型以外の保険の加入は難しいケースが多いです。基本的に症状が回復し、寛解・治癒後に社会復帰していれば一般の保険への加入も条件付で可能となることもあります。

保険加入の可能性

<保険タイプ別の加入可能性>

保険タイプ 加入の可能性
一般の保険 症状・治療状況によりますが、基本的には加入が難しいです。
限定告知型の保険 基本的には加入が難しいです。
無選択型の保険 基本的に入れます。

一般の保険の場合の告知

統合失調症の原因は正確には分かっておらず、一般の保険への加入は難しいと言わざるを得ません。但し、寛解・治癒し社会復帰できていれば一般の保険にも入れる可能性が有りますし、無選択型の保険であれば、治療中でも基本的に入れます。

<告知上のポイント>

  • 診断名と発病と寛解・治癒時期
  • 入院期間
  • 服用薬剤名
  • 医療機関名
  • 治療後の社会復帰の状態(職業と就業期間)

上記、注意点に従って告知しても、もちろん病状によっては加入は難しいでしょう。
そのような場合でも、限定告知型の保険加入への可能性もありますし、無選択型の保険もあります。症状や病気の進行度合いに応じて、できるだけ条件のよい保険に入れるようにしましょう。

正しい保険検討手順については<3ステップ検討法>へ
詳しくはこちら

ところで、統合失調症だと保険に入りにくくなるのはなぜ?

統合失調症の方は、幻覚・妄想や思考・感情・行動の障害があるため、対人関係能力の低下を起こし社会に適応した生活を営むことができません。このため一般の人より死亡リスクや入院リスクが高いと言えます。

【統合失調症とは】

統合失調症とは、精神異常をきたし、現実との接触を喪失し、思考・感情・行動の仕方が客観的に理解不能の状態を呈する疾患です。統合失調症の70〜80%が思春期から30歳頃までに発病し、平均発症年齢は男性27歳、女性30歳です。主に男性に多く発症が見られます。

■主な症状
統合失調症の多くは青年期に発症し、一般母集団人口に対する有病率は1%といわれています。女性では40〜45歳に2度目の発症の小ピークがあり、この時期の発病は男性の2倍といわれています。
 統合失調症の症状は、陽性症状と陰性症状に分けられます。陽性症状として、幻覚、妄想、自我意識の障害、思考の障害、行動の障害があり、陰性症状として、感情の鈍麻・平坦化、意欲減退、思考の低下、対人関係能力の低下があります。
 統合失調症の病型としては、一般に破瓜型・緊張型・妄想型・単純型の四病型に分類されます。

(1)破瓜型(解体型)
思春期から青年期にかけて発病し、感情の起伏がなくなったり、意欲が低下するなどの陰性症状から始まり、徐々に陽性症状が現れる。症状経過が長く継続する傾向があり、人格変化があり予後はよくないです。

(2)緊張型
20歳前後の青年期の発病が多く、極度に興奮したり、奇妙な行動がみられるなどの緊張病症候群や行動の異常といった症状が中心で、急性に発症するタイプです。数カ月以内に症状が消失することが多いものの、多くは再発を繰り返します。再発を繰り返すうちに破瓜型に似た病像に変化していく場合があります。人格変化はみられず、破瓜型よりは予後はよいです。

(3)妄想型
30歳前後以降の発病が多く、幻覚や妄想が中心で、陰性症状が比較的少ないタイプです。対人コミュニケーションなどは良好に保たれていることが多く、他のタイプとは印象が異なります。人格変化はあまり目立たず、あっても軽度に経過し、予後はよい。

(4)単純型
陰性症状が強く現れ、陽性症状はほとんど見られないタイプです。破瓜型に似ていますが、自我意識の喪失がない点が異なっています。年配者に多く、進行は緩徐です。一般にうつ病と誤診されていることが多いです。

■検査・診断
症状として、緊張病性興奮・緊張病性混迷、独語、空笑、常同行為があり、知覚の異常として、他人のひそひそ話が聞こえるような考想化声の幻聴や体感幻覚があり、思考の異常として、思考途絶・滅裂思考・連合弛緩があり、妄想気分・妄想知覚・妄想着想から被害妄想を発展させ、考想察知・考想伝播・思考吸入・思考奪取などの作為思考があり、不安・自閉・感情鈍麻・両価性・疎通性欠如などを認め、本人の病識が欠如しているときに、統合失調症と診断します。

■治療
統合失調症の治療は、抗精神病薬を中心として薬物療法を行います。塩酸クロルプロマジン、レボメプロマジン、ペルフェナジンなどのフェノチアジン系誘導体やハロペリドール(プチロフェノン誘導体)が用いられます。近年では、リスペリドン、オランザビン、クエチアピン、ペロスピロンなどの非定型抗精神病薬も使用されます。これらの薬剤には錐体外路症状などの副作用が少ないという特徴があります。
 その他、精神療法・認知療法・リハビリテーションが行われます。

■原因
統合失調症の危険因子としては次のものが考えられています。

(1)遺伝
統合失調症の両親から10%、病気のなりやすさが遺伝

(2)脳の機能的器質的変化
脳室拡大、脳の萎縮(前頭葉、側頭葉)
大脳辺縁系の海馬や扁桃体がとくに左側で小さい
前頭葉の機能低下

(3)病前性格
内気で、おとなしく、控えめ、神経質なところがあるかと思えば無頓着であったり、傷つきやすい、社交性がなく孤独を好む

(4)環境要因
養育環境を含めたストレスフルな環境(ストレス脆弱性モデル)

  • ※ 2013年2月末現在の情報に基づいた内容となります。
  • ※ 本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。
  • ※ 病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。

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