潰瘍性大腸炎の方の保険と告知ポイント

潰瘍性大腸炎の方は、基本的に保険には入りにくいですが、正しい告知により入れる可能性を探りましょう。

まずは一般の保険から
トライ!

保険加入の可能性

<保険タイプ別の加入可能性>

保険タイプ 加入の可能性
一般の保険 一般的に加入は難しいでしょう。全治後は一定の条件で入れる可能性があります。
引受基準緩和型の保険 症状・治療状況によって入れる可能性があります。
無選択型の保険 基本的に入れます。

一般の保険の場合の告知

潰瘍性大腸炎の場合、一般の生命保険や医療保険、がん保険への加入は難しいでしょう。保険会社によっては、全治後一定の条件で入れる場合もあります。保険会社に正しく査定してもらうためにも、以下の情報を正確に告知することが大切です。

<告知上のポイント>

  • 初診からの経過(経過が長い疾患なので)
  • 治療内容(手術の有無・薬剤名・その他治療方法など)
  • 入院の有無
  • 合併症(あればその疾患名と治療内容)
  • 診療機関名

上記、注意点に従って告知しても、病状によっては加入は難しいでしょう。そのような場合でも、引受基準緩和型の保険加入への可能性もありますし、無選択型の保険もあります。症状や病気の進行度合いに応じて、できるだけ条件のよい保険に入れるようにしましょう。

正しい保険検討手順については「3ステップ検討法」へ

ところで、潰瘍性大腸炎だと保険に入りにくくなるのはなぜ?

潰瘍性大腸炎は、現在までのところ寛解しても完治する疾患ではなく、長い期間に渡って再発を繰り返すことがあります。また重症化すると手術も必要となります。さらに発症後長期間経過するとがんのリスクも高まります。そのため潰瘍性大腸炎になると生命保険や医療保険、がん保険への加入が難しくなります。

潰瘍性大腸炎とは

若年成人で発症し、腸粘膜上層が剥がれ落ちて内層が露出してしまった状態である「びらん」や、びらんが進行した状態である「潰瘍」ができる、慢性の腸炎症性疾患です。根本的な原因は不明で、発病後は何十年と長い期間に渡って再発を繰り返すことがあります。
15~30歳の若年層に多くみられますが、50~70歳にもう一つのピークがあります。

■ 潰瘍性大腸炎の症状
腹痛・血便や粘液便の持続、またはそれらの再燃と寛解(症状が落ち着いている状態)を繰り返します。重症になると発熱、体重減少、貧血傾向もみられるようになります。通常、病変は直腸から始まって連続性に口方向に向かいます。その他、結膜炎・口内炎・皮膚炎などの病気を合併することもあります。
■ 潰瘍性大腸炎の検査・診断
問診の後、便潜血検査・血液検査・感染症との鑑別診断が行われます。その後、バリウムを腸に注入して撮影するX線検査(注腸造影)や大腸内視鏡検査が行われ、びらんや潰瘍などの特徴的な病変を確認します。また腸の粘膜組織検査で確定診断がなされます。
■ 潰瘍性大腸炎の治療
現在は潰瘍性大腸炎を根治する治療はありませんが、最近は薬剤の進歩により、薬物治療で寛解の状態を維持できることが多く、罹患者の日常生活は大きく改善されています。まず、炎症・症状を抑える治療が行われ、軽症では5-アミノサリチル酸薬(サラゾピリンやメサラジン)が第一選択薬として使われます。重症の場合はステロイド剤(経口・静脈注射・動脈注射・パルス療法など)や免疫抑制剤(アザチオプリンや6-MP)が使われます。そのほか、顆粒球除去療法・白血球除去療法・寛解維持療法などがあります。
腸からの大出血や狭窄・穿孔がみられる場合、癌化している場合、ステロイド静脈注射を1週間しても効果が得られない場合は外科的治療が行われます。この場合、結腸全摘術と直腸粘膜抜去術、回腸肛門吻合術が行われます。この直腸粘膜除去術は、直腸の粘膜だけを切除し筋肉組織を残す術式で、肛門機能を温存できるようになりました。

2014年11月末現在の情報に基づいた内容となります。

本ページは、(株)ASSUMEの監修により作成しています。

病気、保険の告知等に関する情報については、典型的なケースを想定して記載したものであり、個別の症例、保険査定、加入条件等とは異なる場合があります。判断の目安としてお役立てください。詳細については、生命保険会社または医師等にご確認ください。